あらすじ

投資銀行で働く蓮は、誰も読まない異世界小説を書き続ける兼業作家だった。 ある夜、玄関に置かれた一冊の小説と現金十万円。差出人は不明。読んでくれという依頼だけが残されていた。 蓮はその小説を書き直す。三ヶ月かけて、政治と裏切りと戦争が絡み合う傑作に仕立て上げる。 そして奥多摩湖で、依頼主と名乗る男──セイリュウ・ネクサスに撃たれて死んだ。 目を覚ますと、そこは自分が書いた小説の中だった。 蓮は、自分が書いた主人公セバスチャンとして生きている。 物語の展開を、すべて知っている。誰が裏切るか。誰が死ぬか。何が起きるか。 それでも、何も変えられない。 変えようとするたびに、体が拒否する。血を吐き、世界が巻き戻る。 そして気づいてしまう──小説の中に、自分が書いていない展開が増えていることに。 ドラゴン。人を喰う帝国。あの男が、まだこの物語に干渉している。 自分が書いた世界で、自分の知らない物語が進んでいく。 作家は、もう死んでいる。 それでも、物語は続く。

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カクヨム
カクヨム2026/09/06
  • 現在の作品作家は死んだ〜転生先で、〜書いた小説の主人公に転生したら、NPCに殺された〜