あらすじ

灰色連峰という壁にぶつかったテオは、リリーと共に正式な許可を得て故郷の村へ向かう。残された時間は八日。母エレナとの再会を経て、村はずれの畑で水路を作っていた弟アースと再会する。かつて泥だんごになって噴水に突っ込んでいた面影はなく、落ち着いた所作で精霊と向き合う姿に、テオは弟の成長を実感する。 その夜、村長から「大雨で緩んだ東の崖が、次の雨で崩れるかもしれない」という相談を受ける。翌朝、アースは「命令ではなくお願い」という精霊との向き合い方を体現しながら、一時間近くかけて崖を見事に補強してみせ、村人たちから大きな歓声を浴びる。 その夜、縁側で語り合う兄弟。アースは「いつか兄ちゃんと僕の力を合わせたら」という昔からの願いを口にするが、テオはまだ灰色連峰のことを打ち明けられずにいる。弟の成長を目の当たりにし、期待が確かに芽生えつつも、軽々しく期待を持たせることを恐れるテオは、「明日、話そう」という決意だけを胸に、星空の下でその夜を終える。

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小説を読もう2026/09/06
  • 現在の作品異世界鉄道王物語 ~第8章~ 故郷に響く、弟の成長