あらすじ
魔物が存在し、剣と魔法が当たり前の世界――エルディア。
この世界では、十五歳になると教会で「ステータス」を測定する。
レベル。
体力。
魔力。
そして、生まれ持った特殊なスキル。
その数値によって、人の人生は大きく変わる。
そんな世界で暮らす少女、ミア・ルナベル。
十六歳になった彼女は、幼い頃からの夢だった冒険者になるため、村を出ることを決意する。
しかし――。
教会で測定された彼女のステータスは、
レベル1。
攻撃力1。
防御力1。
魔力1。
スキル――なし。
「……私って、才能ないんだ」
落ち込むミア。
それでも諦めず、最低ランクの冒険者として旅を始める。
最初に受けた依頼は、森での薬草採取。
ところが森の奥で、巨大な魔物と遭遇してしまう。
逃げようとしたミアは転んでしまい、迫ってくる魔物に思わず手を伸ばした。
「危ないから……あっち行って!」
ドンッ――!
巨大な魔物は、森の向こうまで吹き飛んだ。
本人は気づいていない。
その一撃が、上級冒険者ですら命懸けで戦う災害級魔物を一撃で倒したことを。
そして彼女は知らない。
「レベル1」という数字の本当の意味を。
やがて少女の存在は、王国だけでなく魔王軍、そして神々にまで知られることになる。
「なぜ……あの少女が、まだレベル1なんだ?」
これは、
自分を「普通の村娘」だと思っている少女が、仲間たちと世界を救っていく物語。