あらすじ
カドコミ漫画原作コンテスト【ナツガタリ'26】応募作品
【あらすじ】
【第1話】前代未聞の事件
2006年。
小川温人(18)のクラスで、前代未聞の事件が起きた。
数学のテストでクラス全員が百点を取ったのだ。
小川は数学が苦手だが、選択肢問題だったため当てずっぽうで選んだら満点だったのだ。
他の生徒達が小川と同様偶然だったのかカンニングしたのかは、不明である。
担任の渡辺雅夫(43)は、「カンニングした者は、後でこっそり言いに来い。俺のところで止めておいてやる」と言う。
そんな良心的な発言をしている一方で、渡辺はクラスの美女・山本芽里瑠(18)と援交の関係である。
その現場を100点取った日に目撃してしまい、ショックを受ける小川。
母親の小川恵美(50)は息子の学業には興味なく、自分のパート先のコンビニに就職させようとしている。
そのため小川が満点を取ったことも興味なく、その日は寝てしまう。
翌日、疑問を持った校長・岡村兼良(65)が、聞き取りを渡辺に指示、生徒達は一人一人聴取される。
小川ももちろんカンニングしていない、まぐれだと答える。
【第2話】無実の罪
日々小川に嫉妬心を抱いている同級生勝俣剛(19)が、聞き取り調査において、「小川はカンニングした」と嘘の申告をしたため、小川は二度目の聞き取りをされる。
勝俣の仕業かも、と思った小川は、放課後勝俣の家まで行き確認するも追い払われる。
それどころか「俺と芽里瑠は再び付き合い始めた」と自慢され、落ち込む小川(芽里瑠と勝俣は二年生の時付き合っていた)。
帰宅後、無実の罪を着せられた話を恵美にすると、「何故早く言わない」と激怒、明日学校へ抗議しに行くという。
【第3話】急浮上した人物
小川は「来ないで」と言ったのに恵美が学校へ抗議しに来てしまった。
渡辺と岡村は適当にかわし、恵美をねじ伏せる。
怒った恵美は小川に退学を勧めるが、進学したい小川は粘る。
そんな折、差出人不明の一通のメールが小川に届く。
メールには
「小川がカニングしたことにしようとしているのは、担任渡辺」
の文が。
小川は急いで警察署へ出向き、そのメールを見せる。
岡村にも見てもらおうと、校長室へ行くも、渡辺が割り込んで来てメールを消去してしまう。
恵美に打ち明けると更に叱咤され、「退学願いを書け」と煽られる。
勉強もはかどらず、落ち込む日が続く小川。
【第4話】さよなら高校
小川は教育委員会と、市役所の無料法律相談を訪ねる。
が、どちらも保護者同伴が必須で門前払いだ。
観念した小川は、退学願いを書き、恵美とともに学校へ提出する。
コンビニのバイトも本格的にすることになった。
だが、まだ進学を諦めていなかった小川は、高卒認定試験を受けることを考える。
同時に、小川はある確信をした。
あのメールの言う通り、渡辺が自分を悪者にしようと悪意を抱いていること。
聞き取り調査の時の渡辺の自分に対する言動を思い出したのだ。
【第5話】復讐はこれからだ
小川は、大学受験は再来年でも出来るが、無実の証明をするのは今しか出来ないと判断し、法律事務所を訪ね歩く。
保護者同伴を理由に門前払いをする事務所もあったが、ついに徳井正道(38)という協力してくれる弁護士に出会え恵美を説得、契約するに至る。
小川は、自分を陥れた者に仕返しを考えるのだった。
が、油断は出来なかった。
小川達の行動を見張るべく、渡辺が不穏な動きをしていたのだった。
【人 物】
小川温人(18)高校三年生。目立たない生徒。経済的に苦しいと知りつつも大学へ行きたい希望を持っている。
山本芽里瑠(18)同級生 一見小悪魔系だが実は純愛を求めている。
小川恵美(50)母 一人親なので小川には進学より就職して欲しい。毒親。
渡辺雅夫(43)担任 自分さえ良ければ他人はどうでもいい。芽里瑠を独り占めしたい。
勝俣剛(19)同級生 学級委員だが実は裏番、中学浪人したので皆より一歳年上。ちょっとだけ芽里瑠と付き合っていたことが自慢。
岡村兼良(65)校長 面倒くさいことが嫌い。保身の塊。
徳井正道(38)協力してくれる弁護士。
横尾仁(55)警察官
新井元樹(47)コンビニ店長
田辺康子(64)教育委員会受付係
太田弘子(62)市役所受付係
TV司会者
【コンテスト用補足】
【第6話~】
恵美を説得して徳井とともに法的手段へ出た小川は、警察の横尾にも協力してもらい、事件の真相解明をするべく、奔走する。
学校へもついに調査が入った。
小川を悪者扱いしたのは、渡辺と勝俣。
特に渡辺においては、小川が直感した通りの、あの時だった。
芽里瑠との援交もバレ、渡辺は懲戒免職。
校長の岡村も解任。
謎のメールの送信者は芽里瑠。
渡辺から逃げたいというSOSだった。
渡辺は、小川が邪魔だった。
芽里瑠が小川に惹かれていることに気付いていたから。
勝俣も、交際が復活したと偉そうに言っていたが、本当は芽里瑠の心が小川に向いている事が羨ましかったのだ。
しかも、勝俣こそカンニングをして100点を取っていたのに、知らんふりで小川を悪者に仕立て上げていたのだった。
【最終回】
勝俣は、センター試験でもカンニングをし、卒業直前に退学処分となった。
芽里瑠は自主退学をし、高卒認定試験を次年度受けるという。
小川は高卒認定試験に間に合ったため、認定試験合格後センター試験も受け、大学にも合格した。
そして、20年後の2026年。
38歳になった小川は、徳井の法律事務所で働いていた。
弁護士になったのだ。
20年前、制度が整っておらず苦境に立たされた経験を生かし、今、悩める若年層を中心に相談に乗っている。
【注意事項】
※この作品には学校生活に関する困難な描写が含まれますが、実在の人物・団体・事件とは関係ありません。
※「この物語は2006年当時の制度や文化」を参考にしていますが、現実の事例を直接描いたものではありません。
※登場人物と同じ経験・経歴を持つ方の心情を傷つける意図はありません。
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