あらすじ

その初心者バッジは、英雄が語らなかった一人のものだった。 ダンジョンが出現して八年。 四十二歳の遺失物査定士・久賀誠司は、不正な処分票への承認を拒み、十二年勤めたギルドを追われた。 戦闘で無双する力も、過去を見通す鑑定スキルもない。 頼れるのは、ルーペと計測器、そして装備の傷と記録を読み解く経験だけ。 小規模配信者のアオイと始めた公開査定。 持ち込まれたひび割れた初心者バッジを調べるうち、七年前の崩落事故と、人気S級探索者の英雄譚に残る食い違いが浮かび上がる。 壊れた救助ドローン。 売られるはずだった保護幻獣の卵。 廃棄された装備の痕跡を隠す黒晶剣。 別々の落とし物が、ギルドの隠した記録へつながっていく。 暴いて終わりにはしない。 物も、名前も、持ち主へ返す。 戦えないおっさん査定士が、専門知識と仕事への誇りで失われた真実を取り戻す、ダンジョン配信ミステリー。

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カクヨム
カクヨム2026/09/05
  • 現在の作品追放されたダンジョン遺失物査定士、捨てられた装備の傷から真実を拾う ~ひび割れた初心者バッジを配信で調べたら、S級探索者の英雄譚から消された仲間にたどり着いた~