あらすじ
ある夜、仕事を終えて眠りについた私は、目を覚ますと、夫と一緒に観た恋愛劇のヒロイン――聖女ニーナになっていた。
しかも目の前では、婚約者の第一王子から偽物の聖女と断罪され、今まさに婚約破棄と国外追放を言い渡されようとしている。
まさに、あの劇と同じ展開だった。
本来なら、このまま国を追われたニーナは隣国の王太子に救われ、彼から溺愛されて幸せになるはずだ。
どうしてこんなことになったのか。
これが夢なのか現実なのか分からないが、だからといって筋書き通りに泣きながら追放される必要もないんじゃないだろうか。
なので、まずは証拠を確認して、自分が本当に聖女なのか確かめてみることにした。
そして聖女の力が本物なら――どうせなら、一番いい条件を出してくれる国と契約したい。
そう考えた私は、さっそく目の前の筋書きを変えることにしたのだが――。