あらすじ

数字の真偽が色として見えるという稀な色覚を持つセリア・ランドベック伯爵令嬢は、七年間ヘルツェン侯爵家の財務を影で支えてきた。だが婚約者フェルディナントは「帳簿など女の手遊び」と吐き捨て、セリアに不正閲覧の濡れ衣を着せて婚約を破棄した。七年分の帳面は暖炉で燃やされ、セリアは王都ケルダールを去る。 北の辺境で車輪を壊した馬車が偶然止まったのは、ヴィクトル・ディーツ男爵の屋敷の前だった。父の死後に着任した前財務管理人に搾取されてきたヴィクトルの帳面を見て、セリアはすぐに六千エルの不正を見抜く。 一か月の予定が三か月になり、帳面の数字が少しずつ澄んでいく中で、二人は互いを知っていく。その冬、王都から手紙が届いた——財務省に査察が入り、ヘルツェン家の七年にわたる組織的横領が発覚したと。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/06
  • 現在の作品燃やしたはずの帳面が、横領を暴いた