あらすじ

結婚五周年の日、妻を驚かせようと思った。美咲が気に入っている汐見中央ホテルで、夕食を予約するつもりだった。 「会員番号はお持ちでしょうか?」 「妻名義のものならあります」  家のタブレットに残っていた美咲の会員番号を伝えると、端末を操作する音がした。数秒後、スタッフの声がわずかに止まった。 「……恐れ入りますが、本日のご利用については、会員ご本人様からお問い合わせいただけますでしょうか」 「何か予約が入ってるんですか?」 「申し訳ございません。詳細はご本人様以外にはお答えできません」  電話を切っても、胸のざわつきは消えなかった。  美咲のホテルアプリは、家のタブレットにログインしたままだ。以前、ホテル内のレストランやショップを利用する時にも使っていたため、ログアウトされていなかった。  アプリを開いた。  今夜、十九時三十分。 【アニバーサリースイート】 【利用人数 2名】  そして今日は、俺たちの結婚五周年だった。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/05
  • 現在の作品浮気相手に家を追われた俺、美しき大物令嬢がバックについて反撃開始