あらすじ
【ジャンル】
青春ラブコメ。序盤はコメディメイン、後に青春メイン。
【舞台】
自然豊かな東北の地方都市。玄河(くろかわ)市。
新幹線は停まるが発展しているわけではなく、駅の周りにはビジネスホテルと駐車場が多い。
城下町が元となった街で、保守保全的な傾向がある。娯楽が少なく、ゲームセンターやカラオケはあるが映画館はない。そのため、若者が遊ぶとなると電車で別の地方都市へ行くしかない。商店街はシャッター通りとなっており、生活の基盤は大型チェーンスーパーが支えている。
住んでいて不便ではないが、上述の娯楽の少なさや停滞したムラ社会故の発展性の乏しさから、大抵の若年層は上京を選択しがち。高齢化が進んでおり、文化系の高校としては国内トップクラスの設備を持つ湖翠高校に地域創生の期待がかかっている。
【時代】
現代。現実時間と全く同時期。
【中心となる場所(主要なもの)】
湖翠高校:読みは「こすいこうこう」。メインの舞台となる私立文系高校。
新市街の中心にあり、新校舎・旧校舎・特別棟の3つから成る。
個性を重視する校風で、髪色や服装については寛容。通っていてストレスが少ないため、問題生徒は極めて少ない(せいぜい不登校やサボり程度)。進学組と就職組が半々で、偏差値は全国的に見て並か少し低い。若年層やその親からは良い学校という好印象だが、旧市街の高年層からの印象は良くない。
スローガンに「すべての生徒に輝く機会を与える」を掲げており、文化系の部活動に力を入れている。そのため生徒の多くは充実した設備を目的にして入学している。部活・同好会(サークル)の設立基準がゆるいため、部活に所属していない生徒は極少数。一方で、体育系の部活は「自由参加のクラブ」という形で存在している。多くの生徒は所属している部活や同好会の活動をメインとし、その休みや息抜きとしてクラブを利用している。
南公園:古い歴史を持つ公園で、大きな人工湖と湖畔の広場、いくつかの飲食店が並んでいる。敷地内には神社もあり、年末年始には大勢の人が押し寄せる。湖には貸しボートもあるが、カップルよりは家族連れの娯楽としての利用の方が多い。
大裾城:読みは「おおすそじょう」。観光地となっている復元城。大きくはない。バラ園が併設されており、開花時期になると城の来場者もやや増える。敷地内には古い伝説のある桜の木がある。
ホビーショップサエキ:主人公の両親が経営しているおもちゃ屋。かつては旧市街にあったが、現在では新市街に移転している。駄菓子屋も兼ねており、近所の子供たちのたまり場となっている。店舗の広さの規模はコンビニ程度。
NEON:新市街の中心にある二階建ての大型スーパー。一階は生鮮食品売り場、二階は娯楽用品や服飾、本屋やゲームセンター、飲食店のテナントが入っている。中高生の憩いの場でありながら、地域生活の基盤を担っている。
【主要人物】
佐伯凛月:読みは「さえきりつき」。本作の主人公(男)。16歳の高校二年生。困っている人を見捨てられず、手を差し伸べてしまう性格。
たまに実家のおもちゃ屋を手伝っており、おもちゃを買ってすぐの子供たちとプレイスペースで遊んであげている。
幼い顔立ちで、背丈はやや低め。
将来について決まっておらず、卒業したらすぐおもちゃ屋を継ぐしかないだろうという諦めと、脚本家になりたいという夢がせめぎ合っている。
趣味は演劇・映画・ドラマ・アニメ等の鑑賞と脚本の執筆。周囲に個性豊かすぎるメンツがそろっているため、ツッコミ役になることが多い。
花路優華莉:読みは「はなじゆかり」。本作のメインヒロイン。16歳の高校二年生。
色素の薄い肌と髪、整った容姿を持ちながら品行方正。大企業の令嬢であることを鼻にかけず、思いやりにあふれた心を持つ、まさに正統派清楚ヒロイン。花の意匠が付いたヘアピンをクロスさせ、正面から見て右側のおくれ毛あたりに付けている。
現実でラブコメ的なシチュエーションに遭遇すると鼻血や吐き気、頭痛などが出る体質を持っており、学校生活に支障が出ている。しかしラブコメを読んだり、恋愛映画を見たり、フィクションとして受け取る分には問題ない。むしろ好き。
体質改善のために都会から離れ、アクセスが良く発展しすぎていない玄河市に引っ越して一人暮らしをしている。転校後は主人公とクラスメイトになる。
天然で暴走しがちな側面を見せることもあり、トラブルを引き起こすこともしばしば。
鈴敷なな:読みは「すずしきなな」。主人公たちのクラスメイト。16歳の高校二年生。
ゆるくウェーブしたセミロングの桃色の髪色と、クリーム色の大きなサイズのカーディガンが特徴的。派手な見た目とは裏腹にぼんやりとした言動が多いものの、時折ギャル(風)らしく積極性や距離感の近さを見せる。
お菓子が好きで、佐伯の実家のおもちゃ屋兼駄菓子屋によく訪れる。
物語においては何かトラブルが起きるたびに、ぽやぽやしながら便乗する。
九蘭直斗:読み「くらんなおと」。主人公たちのクラスメイト。17歳の高校二年生。
飄々としたトリックスター的な性格。面白いことが好きで、面倒ごとに首を突っ込んでは引っ搔き回す。しかし締めるところは締めるため、子供っぽさと兄貴肌を併せ持っている。
スラっと背が高く、しゃべらなければ好青年。
主人公とは幼馴染で、幼い頃から後述の夢音と主人公を巻き込んで色々なことに首を突っ込んでいた。内心では佐伯が将来を決めかねていることを心配しているが、介入しすぎることは本人のためにならないからと割り切っている。
物語においては事態を悪化・加速させたり、要所要所で手を差し伸べたりする。
九蘭夢音:読みは「くらんゆめね」。主人公たちの後輩で、直斗の実妹。15歳の高校一年生。
『蘭(らん)』『夢(む)』『音(ね)』で『らむね』と呼ばれている。愛称が子供っぽいと感じてはいるものの、響きが可愛いので良しとしている。
素直で純粋な子供っぽい性格ながら、最近は反抗期のため兄の直斗に対しては辛辣な言動が多い。高めの位置のツーサイドアップで、中学まで愛用していたヘアゴムが子供っぽいと感じたため高校からはノーデザインのものを使用している。髪が感情に応じて動く系ヒロイン。
昔から直斗によって主人公と共に振り回されていたため、主人公とは常識人仲間的な絆がある。甘いものに目がない。
作中においてはストッパーになろうとしたところを、直斗や鈴敷に甘いものを差し出されて懐柔されることも少なくない。物語における基本的な役割はサブのツッコミ役。