あらすじ

――20時32分、世界から「時間」が消えた。
サラリーマンの桐谷尊、妻の聡美、そして両親の学と咲子。
ある夜、家族4人が気づいた異変。
時計の針も、スマートフォンも、テレビの映像も動かない。
電気もガスも水道も使えず、外へ出れば、そこには車も信号も、人間も動物も、すべてが静止した異様な世界が広がっていた。
なぜ、自分たちだけが動けるのか。
食料を求めてコンビニへ向かう4人だったが、極限状態の中で、それぞれの「人間性」が少しずつ浮き彫りになっていく。
「今は非常事態なんだから、盗んだって誰にも分からない」
そう言って、他人の財産を持ち帰る両親。
一方、尊と聡美は、たとえ誰も見ていなくても、守るべきものがあると信じていた。
そして、再び眠りについた尊が目を覚ましたとき――。
そこは、明るい病院の一室だった。
動き始めた時計。
流れているテレビ。
そして、隣で目を覚ました妻。
尊たちは、現実の世界へ戻ってきたのだ。
しかし、両親はまだ目を覚ましていない。
なぜ、自分たちだけが戻ることができたのか?
あの「時間の止まった世界」は、一体何だったのか。
それは偶然の出来事だったのか、それとも――。

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/05
  • 現在の作品「時の代償」