あらすじ
山々の麓にある小さな辺境の村で育った少年、ファハイ。
彼が知る世界は、旅人たちが語る物語や、古びた書物、そして伝説の中にしか存在しなかった。
いつの日か、自分の名を世界の歴史を変えた「先駆者」たちの一人として刻むこと――それが、ファハイの夢だった。
そんな彼の平穏な日々は、ある日、一人の見知らぬ少女との出会いによって変わり始める。
白い髪に、赤い瞳。
少女の名は、アルニカ。
彼女は「ずっとこの村に住んでいる」と語った。
しかし、ファハイには確信があった。
――自分は、彼女を一度も見たことがない。
その出会いを境に、村では奇妙な出来事が起こり始める。
そしてファハイ自身も知らないまま、川辺で交わした小さな出会いは、何百年もの間、世界の歴史から葬り去られていた秘密へと続く旅の始まりとなる。
果てしなく広がる世界。
忘れ去られた歴史。
そして、誰にも解き明かされることのなかった謎。
少年の小さな冒険はやがて、世界そのものの真実へと繋がっていく。