あらすじ
鎌谷羽/「鎌谷叶@leaf_AM」:新星芸能高校二年生。現在はAll Monstersのローテーションメンバーとして活動しており、FPSを得意とする。リーグでは「新星の超新星」の異名で呼ばれている。
高校二年生の春季リーグからAll Monstersの一軍に昇格し、チームとともに全国招待大会への出場を果たした。
「この役立たずが。お前みたいな奴が、このチームにいていいと思ってるのか?」
「身の程を知れよ。自分が何キル取ったか、ちゃんと見てるのか?」
「チームの癌だ! ゴミ!」
そんな悪意に満ちたコメントが、すべて一つのアカウントに向けられていた。
その名は――「鎌谷叶@leaf_AM」。
そして、そのアカウントの持ち主は、新星芸能高校eスポーツ科に通う少年、鎌谷羽。
彼はFPSプロチーム「All Monsters」の第五の選手。
チームからほとんど期待されていない、ローテーション要員だった。
そんな彼の人生が変わったのは、あの世界大会だった。
チームが前半戦で精彩を欠いたことで、控えだった鎌谷羽は、最終ハーフから急遽出場することになる。
そして、チームを一つ順位上へと押し上げたものの、グループステージ敗退という結果を覆すことはできなかった。
チーム内で最高のダメージを叩き出したにもかかわらず、キル数は最低。
その結果、彼はすべての責任を背負わされ、「戦犯」と呼ばれるようになった。
悪意に満ちた切り抜き動画。
ネット上での誹謗中傷。
個人情報の特定。
さらには、学校の門前にまで記者が押しかける始末。
チームからは戦力外同然に扱われ、移籍期間になっても彼を欲しがるチームは現れなかった。
そして、eスポーツ科への貢献ができなくなったとして、学校からも退学を言い渡される。
かつて「新星の超新星」と呼ばれた少年は、こうしてすべてを失った。
そしてある日、意識を失った鎌谷羽が目を覚ますと――
そこは病院の天井ではなかった。
見覚えがある。
それなのに、どこかまったく知らない。
そんなゲームのロビーが、目の前に広がっていた。
ここはいったい、どこなのか?
夢なのか?
それとも幻覚なのか?
――違う。
ここは、現実に存在するゲームの世界だった。
そして今度は、仲間が代わりに報告してくれることもない。
誰かに責任を押しつけることもできない。
かつて誰からも「役立たずの第五人」と見なされたプロゲーマーは、この世界で再びゼロから歩み始める。
これは、世界中から見放された元プロゲーマーが、もう一度自分の価値を見つける物語。