あらすじ
目覚めたら、童話『ラプンツェル』で金色の髪を持つ姫を塔に閉じ込める悪役の魔女(?)——リーシャに転生していた。
それに気づいたのは、「よし、誘拐完了!」とばかりに生まれたばかりの赤ん坊を城から盗み出し、自分の隠れ家に連れ帰った直後のこと。
(……待って。私、とんでもないフラグ立ててない!? 将来王子にバレて殺されるやつじゃん! 詰んだ!!)
青ざめたリーシャは、速やかに事故物件(誘拐)を処理すべく赤ん坊を生家に返そうとするが——なんと実の両親はすでに他界。それどころか、代わりに預けようとした孤児院には「そんな髪の毛が光る不気味な赤子なんて受け入れられません!」と門前払いを喰らってしまう。
「返す場所もない、預ける場所もない……って、どうしろと!?」
頭を抱えるリーシャだったが、ふと原作のストーリーを思い出す。
(……待てよ? 原作のラプンツェルって、塔に放置された挙句、最終的に森で出会った泥棒(山賊)とくっつくんだよね? ……え、それって姫の人生としてどうなの?)
放置されて山賊の嫁になる未来と、自分が引き取って育てる未来。
天秤にかけた結果、リーシャの腹は決まった。
「よし! 私が間違ってない!! こんなに可愛い子、山賊になんか渡すもんか!!」
こうして腹を括ったリーシャは、塔に閉じ込めるどころか、ラプンツェルに外の世界の美しさを存分に見せ、自立した強い女の子に育てることを決意する。
魔法の英才教育、美味しいご飯、世界旅行——過保護すぎる「育ての親」リーシャと、すくすくと逞しく(そしてちょっと過激に)育っていくラプンツェルの、愛と冒険の勘違い子育てファンタジー!