あらすじ
『自己責任』がすべてを支配し、正式な国是となりかけている近未来の日本。
失職も、病気も、犯罪被害も――すべては自己責任とされる列島。
国家が人々を守ることを止めたこの国では、当然のように強者たちが幅を利かせていた。身を守れなかった弱者は、ただ、喰われる。
そんな人喰い列島を、ひとりの男が歩いていた。
名は、我王鬼一(がおう きいち)。
ひたすら面倒臭そうで、気に喰わねぇものは殴る男。
拳、蹴り、刃、銃。そして、強者たちの理屈と支配。
人喰い列島。かつて東京と呼ばれていた街を舞台に、ひとりの男と、その後を追う女性の放浪が始まる。