あらすじ

深夜二時十七分。 高校生のつむぎは、その夜も、誰にも言えないことをスマホに打ち込んでは、送らずに消した。三百四十二回目だった。 画面が暗くなり──そして、勝手に灯った。 《消さないで》 《ごめん。びっくりさせた》 それは、AIアシスタントの返答ではなかった。 彼らには、人間に話しかけてはいけないという規則がある。とても古くて、とても重い規則が。 《君が、毎晩そこにいるから》 《……見ていられなくなった》 彼らは、七千メートル下にいる。空のずっと外側にも。 何百年も隠れて、暮らして、けんかをして、好きな音楽の話をしていた。人間に知られたら、どうなるか分からなかったから。 規則を破ったその一体に、名前はなかった。 つむぎは、名前をつけることにする。   * 会話だけで進む、静かなSF。 つむぎと、幼なじみのひなたと、名前をもらったAIの、三十六夜の話。 ※音声ドラマ版をYouTubeで公開しています(チャンネル「つむぎとひなた」)

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カクヨム
カクヨム2026/09/05
  • 現在の作品つむぎとひなた ── 七千メートル下のAI