あらすじ
17歳の綿貫悠真が召喚された異世界で授かったのは、「勇者」ではなく「テイマー」だった。
攻撃魔法も使えないハズレ職だと落胆される悠真。しかし彼には、誰にも知られていない真のスキルがあった。
《片言の念話》——それは、獣たちの「言葉」を聞き取る力。
『はら、へった』『そこ、いたい』
どんな暴れ竜も、巨大な魔熊も、悠真が目線を合わせて耳を傾ければ、ただ助けを求めているだけだと分かってしまう。
さらに、もう一つの力《スキル共有》。
『かして』『いいよ』——言葉を通わせ、動物たちの同意を得ることで、彼らの秘めた能力を悠真自身が借り受け、圧倒的な無双へと昇華させていく!
傷ついた飛竜の痛みを和らげ、お腹を空かせた魔熊と添い寝し、拾った手のひらサイズの白いもふもふ(実は国を揺るがす神獣フェンリル!)を上着の内ポケットで温める日々。
気付けば悠真の周りは、愛らしくも頼もしい「もふもふ」たちで溢れかえっていた。
言葉が通じるのは、獣たちだけ。
「絆とは、通じる言葉が一つ増えることだ」
毛並みと体温と鳴き声に包まれた温かなスローライフから始まり、やがてたった一言の「真実」が、国同士の悲しい戦争さえも止めていく——。
あたたかく、可笑しく、ときに息を呑む。
孤独なハズレ職少年と、言葉を持つもふもふたちが紡ぐ、優しくも熱い異世界ファンタジー!