あらすじ
伯爵令嬢エレノアは、婚約者である侯爵令息ヴィクターのため、毎日のように彼の仕事を手伝っていた。
手紙の整理、予定の調整、贈答品の手配、使用人からの相談――。
けれどヴィクターにとって、それは仕事ですらなかった。
「君はいいよな。毎日ここでお茶を飲んでいるだけなんだから」
「君は俺がいなかったら何もできないだろ?」
そこまで言うのなら、もう何もしなくていいでしょう。
エレノアは婚約を解消し、侯爵家の手伝いをすべてやめることにした。
すると、それまで何の問題もなく回っていたはずの侯爵家で、次々と問題が起こり始めて――。
これは「何もしていない」と言われた令嬢が、本当に何もしなくなるお話。