あらすじ
高校入学を三週間後に控えた春の日、榊原漣の人生は突然ひっくり返った。
父親の転勤で東京へ引っ越し。進学予定だった神戸の進学校は白紙。そして父親は、東京の名門令嬢学園の理事長と再婚するという。
こうして漣は、今年から共学化されたばかりの元女子校へ入学することになった。
可愛らしい顔立ちのせいで周囲から勝手な幻想を抱かれる漣だが、その実態は神戸弁で容赦なく本音を叩きつける毒舌家。令嬢たちの遠回しな駆け引きや建前だらけの会話にも遠慮なく切り込み、気付けば学園中の注目人物になってしまう。
しかも学園では厳しいことで有名な理事長が、家へ帰ると過保護すぎる義母に変貌。さらに数少ない男子生徒を巡る騒動や文化祭、修学旅行まで巻き込まれ、平穏な高校生活はどこかへ消え去っていく。
これは、見た目は天使、中身はタスマニアデビルな少年が、元女子校で自分の居場所と家族を見つけていく話である。