あらすじ

坂の途中の珈琲屋に、常連が「隠れ家」と呼ぶ三畳の個室がある。話を聞いてもらう部屋、ということになっていて、値段だけ誰も教えてくれない。  高校三年の柚木遥は、九つ上の人に送るメッセージを、半年のあいだ一度も自分で書いていない。  高校二年の岡湊は、部屋に入ってきた人の話を、母が二十年かけて書いたノートの通りに聞いている。  水曜日、遥がその部屋に入る。湊がその日に喋ったのは、四つだけだった。  「明日も来ようかな」  「来てもいいですけど」

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カクヨム
カクヨム2026/09/05
  • 現在の作品喫茶やまびこの隠れ家