あらすじ
三年前、世界は変わった。
現実世界と隣り合わせに存在していた異世界――異界。その境界が突如として崩壊し、巨大な異界が街ごとラグナタウンを飲み込んだのだ。
人々はそれを「異界氾濫戦」と呼んだ。
街には異世界の生物や魔術、未知の技術が溢れ、昨日まで存在しなかった異界人たちが人間と肩を並べて暮らすようになった。
だが、人間とは不思議なものだ。
三年も経てば、異世界人が隣を歩くことにも、空を飛ぶ怪物が街を横切ることにも、すっかり慣れてしまう。
――そんな危うい日常を送る青年、ルカ。
彼はラグナタウンにある、とある組織で働く下っ端職員。
今日も上司に頼まれたサンドイッチと珈琲を片手に、平凡な買い出しをこなしていた……はずだった。