あらすじ
地球から遠く離れた惑星のツヴィーク星の大国のスザニア帝国のカイウ四世と皇后のサンラ=ヒマリマの家庭で、第一皇子として生を受けたカザニア=スザン。
二個下の弟のカルミア=スザンとともに、何不自由なく暮らしていた
彼が七歳の時に父であり、皇帝のカイウ四世が突然に崩御して、母のサンラがマリ十一世として、皇帝に即位した。
「おかー様、遊んでくれるって……」
「あっ……」
カザニアは、眠い目を擦りながら、使い古したおもちゃを片手に母の帰りを夜遅くまで待っていたのだ。
しかし、母は皇務のために育児の時間を作ることができなかった。
幼いカザニアも仕方がないことであるとわかっていたが……
弟と召使いと遊んでいてもやはり、母が恋しかった。
その悲しみを紛らわすようにカザニアは初代皇帝ルドベキア=ヒルタの建国神話に勉学を忘れるほどに熱中した。
嘘か誠かもわからないルドベキア=ヒルタやオルコードの神秘さに憧れた。
彼女のような、皇帝になりたいという将来を描いていた。
「このスザン家の恥知らずめが!!」
との罵声を受け、カザニアの夢は宮廷では受けいられなかった。
カザニアは両親からの十分な愛を受けれず、自分が描いた夢を否定されて、疲れ果てしまい、宮殿から姿を消した。
彼はオルコードを手に入れて、明君になれるのか?
これはスザニア帝国でオルコードがまだ架空の存在だとされていた1978年が舞台となる物語である。