あらすじ
川州山美都には、幼い頃に決まった婚約者がいる。
日本有数の大企業の社長令嬢で、才色兼備の大和撫子と有名な彼女の婚約者は、それそれは優秀で家柄も良い男であるに違いない。誰もがそう思った。
しかし彼女の婚約者は、“百目鬼家”という聞いたこともないような謎の一族の時期当主だった。
美都は婚約者に一度も会ったことがない。なぜなら、婚約時に結んだ契約により、美都の18歳の誕生日に行われる婚約披露パーティーまで、2人は顔を合わすことを許されないからだ。
社交界にはこんな噂が流れた。川州山美都の婚約者は、顔を合わせられないような“とんでもない男”。
そんな噂に苛立ちを隠せない美都。
家のため、将来のために努力を惜しまず生きてきた美都にとって、己の努力が及ばないところで、自分をそして家を否定されるのか許せなかった。
18歳の誕生日まであと3ヶ月と迫ったある日。
美都はついに、婚約者の正体を突き止めるために動き出す決心をする。