あらすじ
王太子アルフレッドは、おもしれー女がお好きである。
そして、その婚約者である公爵令嬢エレノアは、まったくおもしれー女ではない。
もっとも、エレノアはそのことを少しも残念に思っていなかった。
彼女がひそかに想いを寄せているのは、アルフレッドの弟である第二王子なのだから。
とはいえ、王太子と公爵令嬢の婚約は政治的に重要なもの。好きな人ができたからといって、簡単に解消できるはずもない。
そんなある日、アルフレッドの前に、ピンク色の髪をした男爵令嬢リリアが現れる。
王子にぶつかり、身分に臆することなく言いたいことを言う彼女を見て、エレノアは思った。
――これは、殿下がお好きな「おもしれー女」なのでは?
しかもリリアは、エレノアを『悪役令嬢』なのだと言う――
◆
王太子に恋する男爵令嬢と、その恋を全力で応援する悪役令嬢。
そんな二人を見守る、立場の異なる王子二人。
これは、それぞれ少しずつ思惑の違う四人が、誰ひとり不幸にすることなく、幸せな婚約を目指すお話。