あらすじ

仕事を終えたはずの俺が目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界だった。 自分に何があったのか。 なぜこの世界へ来たのか。 その直前の記憶だけが、ぽっかりと抜け落ちている。 そんな俺に、女神に近い存在だという女性は一つの力を与えた。 ――『記録』。 人や物、場所に残された記録を見ることができる力。 ただし、すべての記録が残るわけではない。 失われるものもあれば、書き換えられるものもあるという。 やがて俺は王立図書館で働くことになった。 そこで出会ったのは、歴史書と実際に残された記録が一致しないことに気づいたという、謎めいた司書グレアム。 調べていくうちに、俺は奇妙な事実に辿り着く。 誰もが知る英雄の物語。 魔王を討ち、世界を救ったとされる英雄アルベルト。 しかし、『記録』に残っていたのは―― 「アルベルト、王都に滞在」 「魔王城へ向かわず」 歴史書に記された物語と、残された記録。 その食い違いは、一体何を意味するのか。 そして、なぜ過去の記録は少しずつ消えているのか。 異世界で図書館司書となった俺は、記録を辿りながら、この世界に隠された歴史を探していく。 これは、英雄の物語ではない。 誰かが消そうとした「記録」を拾い集め、世界の真実と、自分自身の失われた記憶を探す物語だ。

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小説を読もう2026/09/05
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