あらすじ
28歳、水原圭。FXで全財産を失い、残ったのは400万円近い借金だけだった。
返済のあてもなくなった圭が最後に選んだのは、地表から40km下へ降りることだった。
そこには、巨大な地下都市がある。魔法が使われ、魔獣が荷車を引き、牛丼屋では魔獣肉の丼が売られている。さらに奥には別の都市や未開拓地域が広がり、深層には今も何があるのか分かっていない。
そして何より、地下の仕事は給料がいい。
「2年くらい働けば、借金なんて返せるだろ」
そんな甘い計算で地下へ降りた圭だったが、待っていたのは高い物価と危険な仕事、そして拍子抜けするほど微妙な魔法の才能だった。
それでも働いて飯を食い、知らない街を歩き、魔法を覚え、少しずつ地下で生きる術を身につけていく。
これは、一発逆転に失敗した男が、今度こそ一発逆転を狙わずに生きていく話。