あらすじ
高校二年生の美咲には、三歳年上の姉・紗月がいる。
大学生の紗月は、いつも明るく、少し強がりで、妹にとって何でも相談できる大切な存在だった。
そんな姉に、突然「ステージⅣのがん」が見つかる。
医師から告げられたのは、残された時間は半年ほどだという現実。
「大丈夫だよ」
紗月はいつもの笑顔でそう言った。
けれど、治療を続ける中で、少しずつ姉の日常は変わっていく。
妹の美咲は、姉と過ごす残された時間を大切にするため、一冊のノートに「二人でやりたいこと」を書き始める。
旅行に行く。
美味しいものを食べる。
海を見る。
たくさん笑う。
そして、できるだけ普通に過ごす。
けれど、病魔は二人の願いを待ってはくれなかった。
少しずつ失われていく、当たり前の日常。
限られた時間の中で、大切な姉のために、自分には何ができるのか。
そして、二人が最後に見つけた答えとは――。
これは、姉を救えなかった妹が、それでも最後まで姉のそばにいた、半年間の物語。