あらすじ
死後の世界には、天国なんて存在しなかった。
三年間想い続けた少女は、卒業式の翌日、通り魔に刺殺された。
犯人は不明。世界は何も変わらず、ただ僕だけが日常の地獄に取り残された。
そして高校二年の夏。
大雨の道路で暴走車に撥ねられ、冷たいアスファルトの上で死に瀕していた僕は、突然黒い謎の部屋に飛ばされた。
そして、その目の前に現れたのは――地獄の王を名乗る悪魔、ルシファーだった。
悪魔は、彼に数々の驚くべき事実を語る。
「天国など存在しない。死後は無か、永遠の地獄だけだ」
そんなルシファーは、僕にあまりに歪で、恐ろしい契約を持ちかける。
それは、この世界の人類を、一人残らず滅ぼすこと。
見返りは、永遠の命と――新たな世界をゼロから創造する権利』。
「やってやるよ。世界が僕たちを理不尽に殺すなら、僕が世界を殺す」
契約とともに刻まれたのは、人間の【寿命】を統べる権能。
他人の頭上に秒単位で刻まれる寿命を奪い、喰らい、自らの肉体を修復する力。
再び目覚めた血溜まりの中。
目の前には、僕を轢いて呆然と立ち尽くす老婆。
その頭上には、残り寿命を示す数字が浮かんでいた――。
感情を殺せ。パズルを解くように命を奪い、人類を詰ませろ。
死に怯え続けた少年の、冷徹なる世界解体劇が幕を開ける。