あらすじ

結婚生活のすべてを、一円単位まで正確に半分に分けてきた麻衣と直人。家事も、生活費も、優しさでさえも「公平」に分担することが、二人なりの愛情表現だった。けれど、その正確な折半は、いつしか会話を事務連絡に変え、心の距離を広げていく。息ができないほどの孤独に耐えかね、麻衣は週末ごとにビジネスホテルへ逃げ込むようになる――直人には言えない、秘密の習慣として。一方、直人もまた、慣れない新部署でのプレッシャーを一人で抱え込んでいた。ある冬の夜、直人が倒れて救急搬送されたことをきっかけに、隠していたことが次々と明るみに出る。夫婦は、これまで目を背けてきた「半分では測れないもの」と、ようやく向き合うことになる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/05
  • 現在の作品半分だけの週末