あらすじ
プロ野球選手になった。
幼い頃から憧れていた、夢の舞台。
厳しい競争を勝ち抜き、俺はようやくプロのマウンドに立った。
――なのに。
久しぶりに起動した野球ゲームで、自分の選手データを見て絶句した。
【球速】142km/h
【コントロール】40(F)
【スタミナ】45(E)
【ストレート】52(E)
【スライダー】40(F)
【フォーク】45(E)
【特殊能力】なし
「……俺、弱すぎだろ」
プロ野球選手なのに、ゲームの中ではほとんど最低ランク。
だが、このゲームには他の野球ゲームにはない特殊なシステムがある。
――【現実反映システム】。
現実のプロ野球で結果を残せば、ゲーム内の能力も更新される。
三振を奪えば、能力が上がる。
好投を続ければ、能力が上がる。
自己最速を更新すれば、球速も上がる。
逆に、打ち込まれれば能力は下がる。
つまり――ゲームの中の俺を強くする方法は、ただ一つ。
現実のマウンドで、結果を出し続けること。
最弱の能力値から始まった、プロ二年目の投手・新庄翔太。
「だったら……現実で強くなって、ゲームでも最強になってやる」
Fランク投手から始まる、下剋上。
果たして俺の選手データは、どこまで成長できるのか――。