あらすじ

【あらすじ】 誰ひとり、「辞める」と言っていない。 退部届は一枚も出ていない。五人とも、まだこの学校にいる。 なのに、軽音部は去年の暮れから空っぽになった。 部室が消えるまで、あと五日。 元部員に会いに行くと、全員が自分から白状した。 「私が辞めたのは二番目」「私、一番目じゃない」「先に誰かが辞めてくれたから、便乗しただけ」 そして全員が、その一番目の名前を言えない。 ひとりだけ「私が最初に言った」と言う人がいる。誰も、その人のことを言っていないのに。 そして旧校舎には、誰もいないはずの部屋から、五か月ずっと歌が聞こえている。 嘘をついた五人と、楽器が一つも弾けない一年生の、五日間。 【舞台】 公立の女子高校。渡り廊下でつながった旧校舎に、五か月間そのまま残された軽音部の部室。 【登場人物】 鷺沼深春(1年) 押しかけ型の主人公。楽器が一つもできない。「無いもの」に気づく癖がある 速水柚(2年・Dr) 明るいまとめ役。五か月、部室の鍵を返せていない 土居乃々(2年・Ba) 人を笑わせ続ける嘘つき。辞めた理由を毎回変える 五十嵐かなめ(2年・Key) 生徒会書記。廃部議案の起案者 矢野千歳(2年・Gt) 圧倒的に上手い。音楽はやめたと言っている 月岡ともり(2年・Vo) 誰もいない部室に、五か月通い続けている 【この巻の到達点】 五か月ぶりに、ひどい音が一小節だけ鳴るところまで。四人はまだ楽器に触れていない。 【演奏シーン】 三箇所(学園祭の記録映像/老人ホームの伴奏/ラストの一小節) 【二巻以降】 旧校舎に匿名の騒音苦情が入り、活動が制限される。六人は揃ったが、まだ一曲も通せない。

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カクヨム
カクヨム2026/09/04
  • 現在の作品軽音部、あと五日で無くなります