あらすじ
神ゲーRPG『ブレイブ・クロニクル』のオープニングで魔獣に食い殺される無名モブ――クロム・ヴェルナーに転生した俺。
死にたくない一心で、前世の原作知識を総動員。
誰も知らない霊薬を飲み干し、失われた古代呼吸法を再現し、伝説の剣聖の基礎修練を血反吐を吐きながら完遂した。
迎えた本編開始の夜、俺を殺しにきた災厄級の魔獣を――一撃で粉砕。
これで死亡フラグは完全にへし折れた。あとは原作主人公が無双するのを特等席で眺めながら、平和なモブライフを満喫するだけだ。
――そう思っていた翌朝。
「初めまして。そして――世界を壊したの、あなたでしょ?」
教室の扉を開けて入ってきたのは、原作には絶対に存在しない謎の銀髪美少女、エルツィアだった。
俺がフラグを折ったせいで、世界のシナリオは完全崩壊。
本来の主人公は覚醒せず、味方は敵になり、3ヶ月後に出るはずの強敵が初日に変異して襲いかかってくる。
だが、パニックになどなるものか。
原作知識はただのカンニングペーパー。
生き残るための本質は、俺がこの3年間で積み上げてきた――鋼の実力そのものだ。
敵「なぜ貴様がこの未知の秘術を見切れる!?」
クロム「知らねえよ。今見て、魔力の流れを覚えただけだ」
使えなくなった攻略本はゴミ箱行き。
壊れゆく世界線の理不尽を、鍛え抜いた己の拳と魔力だけでねじ伏せる、元モブ少年の圧倒的実力無双劇、開幕!