あらすじ
「ドナテッラ! お前との婚約を破棄する!」
「わたくしと王太子殿下の婚約は、王家と公爵家の契約です。それを破棄なさるということは、それなりの理由があるのでしょうね?」
ぱちんと扇を閉じ、ドナテッラは艶やかな笑みを浮かべる。
「無論だ! お前は聖女であるグレタを妬み、数々の嫌がらせをしてきただろう」
「そんな理由がまかり通るとお思いですか?」
婚約者をとられた嫉妬から、平民出身のグレタを虐めただけでなく、人質をとって脅迫、暗殺未遂までした悪女ドナテッラ。
誰よりも強くあれ。完璧であれ。非情であれ。
彼女には3つの中で一つだけ。守れなかった家訓がある。
「グレタ。今から貴女はわたくしの敵。覚悟なさい」