あらすじ

梅の花が咲く季節。 気弱な女子高生・沙夜は、帰り道で一本の梅の木を見つけた。 綺麗だと思った。 その時は、それだけだった。 その日から、花びらが届くようになった。 毎日ひとひら、現れる白い花びら。 捨てても消えず、やがて身体の内側にまで入り込んでくる。 祖母がよく言っていた。 ――キサラギ様は、気に入った娘を嫁にするのだと。 白く、美しい梅の花。 それは、この土地に伝わる“花嫁のしるし”。 怖いはずなのに。 逃げたいはずなのに。 白く咲く梅を見上げ、沙夜はまた呟く。 「……綺麗」 そして十四日後。 娘の「なんでもない」を信じた者のもとに、残されたものは――。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/04
  • 現在の作品キサラギ様の花嫁