あらすじ
毎年8月16日に開催される、高校生バンドのための音楽フェスオーディション「GENESIS ROCK」。
技術や完成度だけではなく、その先にある可能性――まだ何者でもない“原石”を見つけることを目的としたこのオーディションで、最終審査に残ったのは3組だった。
憧れの先輩バンド、アークプラネタリウムの背中を追い続けるうちに、自分たちの音を見失いかけた『ここあ・れいく』。
何度も最終審査へ進みながら優勝には届かず、“あと1歩”を越えられない焦りを抱える『ダブルシグナル』。
そして、過去の出来事からGENESIS ROCKそのものを拒み続けるメンバーを抱え、5人で同じ方向を向くことさえできない『From The Beginning』。
憧れ。劣等感。家族への思い。過去の傷。
それぞれが抱えてきたものは、音を重ねるほどにぶつかり合っていく。
勝つために変わるのか。
自分たちらしさを守るのか。
そもそも、自分たちの音とは何なのか。
答えが出ないまま、それでも3組は8月16日のステージへ向かう。
夢を見るには未完成で、諦めるにはまだ早い。
だから僕らは、音を鳴らす。
3組14人の高校生たちが、自分たちだけの音を探すひと夏の青春群像劇。
※本作はフィクションです。実在の人物・団体・出来事とは関係ありません。