あらすじ
毎日を同じように過ごし、自分が何を好きだったのかさえ忘れてしまった藍。
ある春の夜、ひとりで帰る彼女に声をかけてきたのは、言葉を話す一匹の青虫だった。
お腹を空かせた青虫にチキンを買ってあげたことから、奇妙な共同生活が始まる。
藍は青虫に「あお」と名付け、一緒に過ごすうちに、幼い頃に好きだった花のことを思い出していく。
「あおに、ネモフィラを見せたい」
小さな約束をきっかけに、藍は忘れていた自分の「好き」と向き合い始める。
これは、ひとりだった女性と一匹の青虫が出会い、お互いの世界を少しずつ広げていく、春から始まる物語。