あらすじ

二十八歳の白石琴葉は、昼は区の相談窓口で働きながら、学び直しのため星埜リカレント大学へ入学した。 初めての夜間授業で、担当講師の瀬名朔也から告げられたのは、歓迎の言葉ではなかった。 「あなたを、私が卒業させることはできません」 理由は、琴葉の名前が、入学手続きより十二年も前の出席簿に記されていたから。さらに古い卒業名簿には、琴葉の母・小夜の名前が二重線で消され、空席のままの一行が残っていた。 朔也は琴葉の母の退学記録を知っている。彼の元妻・真帆は、その記録を管理していた。琴葉の婚約者・桐生遥の父は、大学に多額の寄付をする理事だった。 母の名前を取り戻したい琴葉と、過去の記録を隠したまま彼女を守ろうとする朔也。正しさを契約で囲おうとする遥。記録を消した責任を抱えたまま、朔也の隣に立つ真帆。 先生と生徒の恋は、先生が評価する限り始められない。だから琴葉は、彼に救われるのではなく、彼の権限を外すところから真実を選び始める。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/04
  • 現在の作品夜間学校の先生は、私を卒業させない ~消えた名簿と、教室の外で始める恋~