あらすじ
子どもたちから贈られた沖縄旅行。
そこで偶然出会ったのは、同じように子どもから旅行を贈られた、48歳の男だった。
離婚して7年。
母親として生きることを優先し、「女」であることをどこかで諦めていた48歳の女。
17年間、父親として生きてきた48歳の男。
そして、彼女を15年間、遠くから想い続けてきた50歳の男。
それぞれが抱えてきた過去や秘密、子どもたちとの関係。
大人になればなるほど、恋は「好き」だけではどうにもならない。
体裁、立場、罪悪感、過去の傷。
守りたいものがあるからこそ、踏み出せない。
失いたくないからこそ、嘘をつく。
それでも、一度動き始めた感情は、なかったことにはできなかった。
小さな違和感は、やがて軋みとなり、
軋みは亀裂へと変わっていく。
嫉妬、欲望、嘘。
押し殺してきた感情が少しずつ積み重なり、
やがて、誰にも止められないほど溢れ出していく。
これは、傷ついた大人たちが、
もう一度誰かを愛することを選ぶまでの物語。