あらすじ
29歳、158cm65キロ、ぽっちゃり体型のピアノ講師、花岡若菜。
婚活で「まずはダイエットを」と門前払いされ、
朝ランを始めた若菜が再会したのは──
17年ぶりに会う初恋の幼なじみ・恒星だった。
小六のピアノ発表会で耳にしてしまった
「若菜なんか好きになるわけない」
その一言で静かに蓋をした初恋。
ダイエットの伴走を申し出てくれた恒星。
そして、婚活を始めた若菜に申し込みをしてきたのは恒星だった。
彼と“練習相手”として仮交際を続けることになる。
婚活で出会った優しくて誠実な相沢。
家族の温度に触れ、
前に進もうとする若菜の心。
それでも──
胸の奥で名前を呼び続けていたのは、恒星だけだった。
そして音楽教室の発表会の日。
舞台に立っていたのは恒星だった。
二人が最後に連弾した アイネ・クライネ・ナハトムジーク。
「17年前、初恋の相手と連弾した曲です」
その一言で、
若菜の世界は静かにほどけていく。
音で告げられた告白。
言葉で返した想い。
触れた指先の温度。
恋人として迎える最初の夜。
そして──
17年越しの誓い。
初恋の続きは、
17年後の今日から始まる。