あらすじ

人生に疲れ果てた人だけが、迷い込める店がある。

夕暮れの街の片隅。
古びた木の扉の向こうには、どこか懐かしい匂いと、温かな灯りが待っている。

店の奥には、天井まで届く巨大な棚。

そこに並んでいるのは――
**人類が歩んできた、数え切れないほどの「結末」のファイル。**

幸せな結末。
悲しい結末。
誰にも祝福されない結末。

そして、誰にも理解されない結末。

この店では、あなた自身の人生の終わり方を選ぶことができる。

店主は、物腰の柔らかな老人。

彼は客の話を聞き、温かい飲み物を差し出し、数え切れない結末の中から、その人だけの一冊を選び出す。

たとえ世間がそれを「バッドエンド」と呼んだとしても。

誰かにとっては、孤独こそが自由かもしれない。
誰かにとっては、別れこそが救いかもしれない。

そして客がその結末を受け取ったとき――
物語は、もう動き出している。

残された時間は、長くても二日。

老人はファイルに、そっと万年筆を走らせる。

**どうか最後くらい、あなたらしくありますように。**

静かにファイルを閉じ、老人は微笑む。

**「あなたのエンドは、こちらがおすすめです。」**

これは、人生の終わりを売る店と、
そこを訪れた人々の、
少し不思議で、少し切なくて――

それでもきっと、誰かの心を救う物語

連載情報

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/04
  • 現在の作品『ハッピーエンドストア:バッドエンドもございます 』〜あなたのエンドは、こちらがおすすめです〜