あらすじ
一九〇二年、夏。ロンドン。
国王エドワード七世の戴冠式を目前に控え、街中がお祭り騒ぎに浮かれるなか――一枚の写真が現れた。
ただの写真ではない。
そこには、決して写ってはいけないものが写っていた。
写真を追う探偵。
特ダネを狙う新聞記者。
金の匂いを嗅ぎつけた詐欺師。
華麗に盗み出そうとする泥棒たち。
そして、写真そのものをこの世から消したい者。
それぞれの思惑は交錯し、写真は盗まれ、奪われ、すり替えられ、また盗まれる。
敵だったはずの者と手を組み、仲間だったはずの者に出し抜かれながら、騒動はやがて八月九日――エドワード七世戴冠式当日のウェストミンスターへ。
一枚の写真を巡ってロンドン中を駆け回る、歴史群像コメディ・ミステリ&犯罪活劇。
さて最後に写真を手にするのは、誰だ?