あらすじ
異能が当たり前に存在する世界での話。
十五歳の少年、焔緋頼人は幼い頃から特殊部隊『黒鴉』に所属し、戦場で生きてきた。
異能の扱い、敵との戦い方、生き残る術。
そんなものばかりを叩き込まれてきた頼人にとって、普通の学生生活なんてものは縁のない世界だった。
そんなある日、頼人は戦場で負った傷をきっかけに、異能学園へ通うことになる。
「……俺が学校に?」
授業に試験、友人関係。
戦場なら迷うことなく判断できる頼人も、学校では勝手が違う。
そんな頼人が所属することになったのは、第一小隊。
七極を輩出した名門の血を引く少女。
政府によって認可されたホムンクルス。
才能は平凡でも、努力だけで食らいつこうとする少年。
そんな仲間たちと過ごすうちに、頼人は少しずつ戦場では知ることのできなかったものを知っていく。
友情。
日常。
そして、十五歳らしい青春。
だが、頼人には一つの秘密がある。
かつて七極三人を犠牲にして討伐された、吸血鬼の女王。
その遺伝子が、頼人の身体には組み込まれている。
そして、その事実を七極もまた知っていた。
戦場から離れたはずの頼人を待っていたのは、平穏な学園生活だけではなかった。
過去の戦いから残された因縁が、少しずつ少年の日常へと入り込んでくる。
戦うことしか知らなかった少年は、学園で何を知り、何を選ぶのか。
これは、戦場帰りの少年が仲間たちと出会い、初めて「普通」を知っていく物語。