あらすじ
深夜零時、誰もいない駅に現れる一台の汽車。
その汽車には、三つの決まりがある。
一つ、乗る者は、願いを抱いていること
一つ、運賃は、その願いの重さ
一つ、終着駅は、願いが叶う場所
車掌を名乗る竹林佐呂と、化け猫の悟朗。
二人が乗せるのは、人生に行き詰まった者、誰かを愛する者、そして何かを失いかけた者たち。
願いが叶う代わりに、乗客は必ず何かを差し出さなければならない。
愛する人と共にいたい。
恩を返したい。
大切なものを守りたい。
――果たして、その願いは本当に幸福なのだろうか。
これは、願いを乗せて夜を走る「偽汽車」と、そこに乗り合わせた者たちの物語。
そして最後に、この汽車が終着駅へ運ぶのは――