あらすじ

三十路、独身、事務員。脂質代謝だけが引っかかる冴えない日常。 私の生きがいは、ネットに投稿する自作小説と、凡百の人間を冷ややかに見下すSNSの裏アカウント。 私は特別、私の言葉だけは鋭い。そう信じて引きこもる自意識の塔(バベル)。 そんなある週末、叔母の紹介で現れたのは、いかにも冴えないゲーム好きの男。 「純文学とか好きなんですよね」なんて無理して背伸びする彼を、私は心の中で鼻で笑っていた。 ――その直後、母からの着信が鳴り響くまでは。 『お父さんが倒れて、救急車で中央病院に!』 現実のサイレンが鳴り響くとき、悲劇のヒロインを気取っていた私が目にするものとは。

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カクヨム
カクヨム2026/09/04
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