あらすじ
ピダハン族という民族が存在する。彼らには、「過去」や「未来」といった概念を持ち合わせない。引き算の結果彼らに残された時間の概念は今その瞬間、「現在」である。
一方で、我々の社会はどうだろうか。常に、「未来」の不安に押しつぶされそうになり、「過去」を振り返るたびに様々な感情をたぎらせなければならない。
持論だが、「未来」は特にたちが悪い。これから起こることなんて100%わかるはずもないのに、常にこれから起こることに対して対応を迫られる。そして、往々にしてその対応は的が外れ、人々を落胆させるのだ。だが、今にしかとらわれない人間が我々の社会にいたとしたら――。