あらすじ
――私たちは戦争の忘れ物を追っているんです――
1960年、第二次世界大戦が枢軸国陣営が勝利して15年。日本とドイツは東西の大国としてしのぎを削り、敗北し様々な物を失ったアメリカとソビエトは再建を目指し、イギリスは敗北しながらも米ソの様に深刻な負けた方はしなかったからこそ自国の在り方を探してた。フランスは今までとは違う形の国家として復興に取り組んでいる。物理的な戦争は終わった。
しかし、それによって生み出された闇はあらゆる形で残っている。
日本海軍の西園寺澪少佐とドイツ海軍のマルガレーテ・ヴァイス少佐。出自も軍歴もタイプも全く違う二人は国境を越えた奇妙な事件に関わってくる。
そして、フランス海軍のカトリーヌ・ド・ラ・ロシュ中佐とスウェーデン海軍軍医のアストリッド・ノルドベリも加わる。
四人は決して世界を変える英雄ではないし変えるつもりもない。ただやることは決まっている。この混沌とした世界の隙間に落ちている真実を拾い続けるのだ。
これは世界を変えず英雄でもない歴史には残らない4人の女性士官の物語。