あらすじ
ある日、ふと路地裏にある喫茶店を探し歩いていた俺は怪しげな人間に襲われた。
気が付けば、目の前には血を流し倒れている自分の姿があった。
次の瞬間、襲ってきた人間が壁へ吹き飛ばされる。
奥から現れたのは、白髪の男だった。
男は襲撃者を容赦なく甚振り、そして最後には、その首を飛ばした。
やがて白髪の男が俺へ近づき、何かを拾い上げる。
その動きとともに、俺の視界も高くなった。
そこで初めて知った。
俺は呪いによって、懐中時計に意識を閉じ込められていたらしい。
俺は殺人鬼に拾われた。
呪いを解く方法が見つかるまで、俺はその男と行動を共にすることになった。
男の名はアズール。
国から追われる重要警戒犯罪者。
施設を襲撃し、人を殺し続ける殺人鬼。
どうやら殺人鬼のアズールは何かを探し見つけるために犯罪を繰り返しているらしい。
俺は呪いが解ける方法が見つかるまで、アズールの行動を見ていろと言われた。
何を探しているのかと聞いても、アズールはいつも誤魔化す。
「そのうちな」
そう言うだけだった。
この時、俺はまだ知らなかった。
殺人鬼が何を取り返そうとしているのかも。
彼が最後に何を選ぶのかも。
国から追われる殺人鬼の彼に拾われた俺の物語。
愛のためならどこまで非道になれるのか。
俺はその結末を知ることになる。