あらすじ
中学3年生になったAmiは、「今年こそ朝から学校へ行く」と決めて、新しい一年をスタートさせる。
担任の先生は去年と変わらず、いつもAmiの様子を気にかけてくれていた。
最初は教室で過ごせていたものの、学年が変わって二週間ほど経った頃から、少しずつ体調に変化が現れるようになる。
昼頃になると体温が上がり、身体がつらくなる。
養護の先生に休ませてもらったり、廊下や別室で過ごしたりすることが増えていく。
それでもAmiは、朝から学校へ行くことだけは諦めなかった。
五月から病院へ通い始め、夏休みには三日間の検査入院も経験する。
しかし、さまざまな検査を受けても原因は分からない。
学校生活でも、教室にいることが難しくなり、廊下で過ごす時間が増えていった。
先生たちはAmiの体調を心配しながらも、本人の「学校にいたい」という気持ちを尊重しようとする。
そして十二月。
長く続いていた体調不良が、ストレスによるものだと分かる。
学校からは身体を休ませるため、別室の時間から登校することを勧められる。
それでもAmiには、どうしても出たい授業があった。
体育、理科、社会。
先生たちから「今日は帰ろう」と言われても、なかなか帰ることができない。
そんな中、担任の先生との週一回の面談や交換日記を通して、Amiは少しずつ自分の気持ちを伝えられるようになっていく。
そして迎える卒業式。
「家族のためにも、友達のためにも、みんなと一緒に頑張りたい。」
そう願うAmiだったが、身体と心は思うようについてきてくれない。
卒業式前日、体育館で動けなくなってしまったAmiの手を、養護の先生がぎゅっと握ってくれる。
担任の先生も駆けつけ、Amiにこう伝える。
「無理してまで入らなくていいよ。今、自分ができることをやろう。」
そして卒業式当日。
みんなと同じ形で式典に参加することはできなかった。
それでも最後の教室に入り、自分の足で教卓まで歩いて卒業証書を受け取る。
友達や先生たちと最後の写真を撮り、三年間の学校生活を終えるAmi。
それは、完璧な「最後」ではなかった。
けれど、たくさんの先生たちに支えてもらいながら、自分なりの形で迎えた大切な卒業だった。
これは、最後の一年を一緒に歩いてくれた先生たちとAmiの、卒業までの物語。