あらすじ
公爵令嬢ベアトリーチェには、前世の記憶がある。
ここはかつて遊んだ乙女ゲームに酷似した世界。
そして自分は、卒業記念祝賀会で王太子から婚約破棄を告げられ、悪事を暴かれて断罪される「悪役令嬢」だった。
だからベアトリーチェは八年間、破滅を避けるために何もしなかった。
ヒロインをいじめない。
王太子に執着しない。
ゲームのイベントには近づかない。
それでも、なぜか断罪イベントだけは予定通り開催されるらしい。
ならば。
「その日、休みます」
断罪される祝賀会より、家族との温泉旅行を選んだベアトリーチェ。
ところが肝心の悪役令嬢が欠席したまま断罪を始めた結果、「当然あるはずだった証拠」の矛盾が次々と明らかになっていく。
ゲームの筋書きを信じていたのは、一人ではなかった。
予定された破滅の日に有給休暇を取った悪役令嬢が、自分の人生の予定を自分で決め直す物語。