あらすじ
「女騎士が『くっ、殺せ!』と叫ぶ瞬間の屈辱エネルギーは、核爆発に匹敵する!」
帝国アカデミーの卒論発表でそう力説した天才魔導学者ゼノ・フォルスターは、満場一致で「変態」「冒涜」と罵られ、即日アカデミーおよび帝国を追放された。
行き場を失ったゼノが向かったのは――なんと敵対するオーク軍の最前線陣地!
ホワイトボードを抱えて単身乗り込んだゼノは、粗野なオーク幹部たちに大真面目な出張プレゼンを敢行する。
「諸君、女騎士への雑な暴力はエネルギー波形を汚す。必要なのは――極上のVIP待遇とシュールな不条理だ!」
捕虜の下級女騎士を使った実証実験で鉄のテーブルを蒸発させたゼノは、大爆笑したオーク将校バールックに即採用され、オーク第1師団の『最高魔導顧問』に就任してしまう。
やがて、前線から帝国最強の美しき姫騎士シルフィアが生け捕りにされてきて――!?
「毒か!? 媚薬か!?……な、なぜ極上のフレンチが出てくるのだ……くっ、殺せー!!」
ピピピピッ!【屈辱高揚波(PCE):98000キロクックを計測!】
ズガァァァァン!!(※余剰エネルギーで帝国の前線砦が消滅)
シルフィアが叫ぶたびにオークの野営地に温水シャワーや床暖房が完備され、助けに来た婚約者の聖騎士たちはシルフィアの叫びを動力源にした『くっ殺バリア』で返り討ち!
「私の叫びでオークが快適になってる!? 私の尊厳って何ー!?」
追放されたマッドサイエンティストと、理解のありすぎるオーク軍、そして叫び続ける女騎士たちが織りなす、ハイテンション異世界サイエンス・コメディ!
※今日もオーク軍の野営地には、快適な湯気と姫騎士の元気な「くっ殺」が響き渡っています。