あらすじ
冒険者ギルドで働くレシアは、誰もが嫌がる仕事を引き受け、婚約者である上司オルディスを支えてきた。
「これが終わったら、あの仕事も頼む」
「新人の面倒も見てやってくれ」
そう言われるたび、レシアはそれを信頼の証だと思っていた。
けれど、どれだけ働いても、婚約者から感謝されることはない。
仕事を終えれば、また次の仕事を任されるだけ。
疲れていても気遣われることはなく、困っている人を助ければ、それもいつしか「レシアがやって当然」のことになっていた。
婚約者を支え、職場を支え、誰かの失敗を補い続ける日々。
そしてある日、レシアはようやく気づく――
自分の頑張りを当然のものとして受け取り、気持ちを顧みてもくれない相手に、これ以上尽くし続ける必要はないのだと。
これは、ずっと誰かを支える側だった女性が
初めて自分を大切にしてくれる人と、幸せな恋に踏み出す物語。